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朝ドラ『おむすび』橋本環奈演じる栄養士が伝えるメッセージとは?栄養士の仕事内容や魅力について迫る!

『おむすび』で橋本環奈さん演じる主人公「米田結」が「栄養士」を目指し、栄養士として人々を支える姿が描かれる物語!

どんな作品になるのか楽しみですよね!

今回は物語の主軸となる「栄養士」のお仕事について、

「管理栄養士」の私が解説していきます!



栄養士と管理栄養士の違い

栄養士と言っても「栄養士」と「管理栄養士」の2種類の資格があります。

栄養士は「栄養士養成課程」の学校を卒業することで、都道府県知事の免許を受けて「栄養士」になれます。

管理栄養士は「管理栄養士養成課程」の学校で学び「管理栄養士国家試験」に合格するか、もしくは「栄養士」として3年の実務経験を積んだのち国家試験に合格し、厚生労働省から免許を受けることで「管理栄養士」になれます。

つまり、

・栄養士は学校を卒業するだけでなれるが、管理栄養士は国家試験を受けないといけないこと。

・栄養士養成課程は2年で卒業できるが、管理栄養士養成課程は4年学ぶか、実務経験を積む必要があること。

この2点が大きな違いです。


引用サイト 日本栄養士会

令和5年の管理栄養士の合格率は、56.6%となっていて、例年60%前後で推移しています。

今回朝ドラで、栄養学と共に管理栄養士(栄養士)がヒロインになることで、管理栄養士(栄養士)の仕事にもかなり注目を浴びるのではないでしょうか。




「栄養士」と「管理栄養士」の仕事内容についてみていきましょう!

栄養士の仕事内容



【栄養士資格の定義】

栄養士とは、都道府県知事の免許を受けて栄養士の名称を用い、栄養の指導に従事することを業とする者をいいます。

これは栄養士法に記載されている栄養士の定義です。



栄養士の役割

栄養士は、個人やコミュニティの健康を維持・向上させるために、食事や栄養に関する専門的な知識を提供する専門職です。


栄養士は主に健康な人に対して栄養の指導を行います。

しかし、実際の「栄養士」の仕事は多くの場合、給食施設の現場責任者としての役割が主となります。

具体的な仕事内容は以下の通りです。

  • 献立作成: 栄養バランスを考慮し、健康的なメニューを作成します。
  • 調理から提供: 食事の調理および提供の監督を行います。
  • 厨房の衛生管理: 衛生基準を守り、安全な食事を提供するための管理を行います。
  • 食材発注: 必要な食材を適切に発注・管理します。
  • 従業員の管理: 調理スタッフや配膳スタッフの管理・指導を行います。


働く職場

栄養士が働く主な職場は以下の通りです。

  • 病院
  • 福祉施設
  • 保育施設
  • 社員食堂
  • 学生食堂
  • 給食センター

また、公務員として市役所などに勤務することも可能です。

市役所に勤める場合は、調理現場の仕事ではなく、献立作成や事務全般の業務が主となります。


「栄養士」資格での仕事の特徴

「栄養士」資格を持つ場合、主に現場での仕事が中心となります。

現場での総合的な管理能力が求められるため、実際の業務は多岐にわたり、責任も重大です。


このような環境での経験は、栄養士としてのスキルと知識を深める良い機会となりますね!


管理栄養士の仕事内容

【管理栄養士の定義】

管理栄養士とは、厚生労働大臣の免許を受けて、管理栄養士の名称を用い、

傷病者に対する療養のために必要な栄養の指導、個人の身体の状況や栄養状態に応じた高度な専門知識と技術を要する健康の保持増進のための栄養の指導、特定多数人に対して継続的に食事を供給する施設における利用者の身体状況や栄養状態、利用状況等に応じた特別な配慮を必要とする給食管理、

そしてこれらの施設に対する栄養改善上必要な指導等を行うことを業とする者をいいます。

簡単に言うと、

管理栄養士は病気の人に対する栄養指導を行うことができます!


管理栄養士の仕事の具体例

1.病院での栄養指導

病院で食事指導を受けるときに話す栄養士は管理栄養士です。

病院での栄養指導は管理栄養士のみが行えると法律で決められています。


2.特定保健指導

健診で生活習慣病の疑いがある人に対して、食事指導を行います。


3.食品メーカー等での業務

大卒の管理栄養士は、食品メーカーなどで働くこともあります。


4.給食施設でのメニュー企画や献立作成

現場でも管理栄養士の資格を持つ人の方が、メニュー企画や献立作成の業務を任されやすいです。


5.スポーツ選手などの食事指導や食事管理

スポーツ選手や、スポーツをする人たちに、けがをしない身体作りのサポートや、力を最大限に発揮できるよう栄養指導を行います。


栄養士と管理栄養士の業務範囲の違い

管理栄養士ができる仕事は、栄養士もできますが、

上記に記載したような病気の人への栄養指導や特定保健指導などの業務は、管理栄養士にしかできません。

管理栄養士は、栄養士の仕事に加えて、より高度な専門知識と技術が必要とされる分野で活躍します。

病気の治療や予防において重要な役割を果たすため、その責任も大きいと言えるでしょう。



米田結(橋本環奈)は栄養士としてどこで働くことになるのか、とても気になりますね!

栄養士の魅力とやりがい

栄養士(特に管理栄養士)の仕事には多くの魅力とやりがいがあります。

以下にその具体的な点を挙げました。

ドラマを見れば、より実感できるでしょう!

魅力

1.人々の健康を支える

栄養士は、適切な食事と栄養の指導を通じて、人々の健康をサポートします。

病気の予防や治療に直接関わることができるため、社会に貢献している実感が得られるでしょう。


2.多様な職場環境

栄養士や管理栄養士は、病院、福祉施設、学校、企業の社員食堂、給食センターなど、さまざまな職場で働けます。

異なる環境での経験が積めるため、キャリアの幅が広がります。


3.専門知識の活用

専門的な知識を駆使して、個々のニーズに応じた栄養指導やメニューの提案ができます。

特に管理栄養士は、高度な専門知識を活用して、より複雑な栄養管理を行えます。


4.キャリアアップの機

栄養士から管理栄養士へのステップアップや、さらに食品メーカーや公務員としてのキャリアパスもあり、自己成長やキャリアアップの機会が豊富です。


やりがい

1.成果が目に見える

栄養指導を通じて、利用者や患者の健康状態が改善されるのを目の当たりにできます。

例えば、栄養指導を受けた患者が健康を取り戻したり、生活習慣病を予防できたりすることは大きな喜びでしょう。


2.感謝される仕事

自分のアドバイスやサポートによって、人々が健康になり感謝されることが多いです。

特に病気の患者やその家族からの感謝の言葉は、仕事の大きなモチベーションとなります。


3.チームの一員として働く

医療チームや施設のスタッフと連携して働くため、チームワークの重要性を実感できます。

栄養士としての専門知識を提供することで、チーム全体の成功に貢献するやりがいがあります。


4.社会的貢献

地域社会や公共の健康促進活動に参加する機会も多く、社会全体の健康に寄与できます。

公衆衛生や栄養政策の策定にも関与できる場合もあり、広い視野での貢献が可能です。


栄養士や管理栄養士の仕事は、人々の健康をサポートするという意義深い職業です。

多様な職場での経験や専門知識の活用、キャリアアップの機会など、魅力とやりがいに満ちています。

健康に関する知識を活かして社会に貢献したいという人には、非常に適した職業と言えるでしょう!


橋本環奈演じる栄養士が伝えるメッセージ

橋本環奈さんが演じる栄養士、米田結が伝えるメッセージには、以下のような重要な要素が含まれています。


1.食と健康の重要性

結は、栄養士としての仕事を通じて、食べ物が人々の健康にどれだけ重要であるかを伝えます。

栄養バランスの取れた食事が、心身の健康を支える基盤であることを強調します。


2.困難を乗り越える力

阪神・淡路大震災を経験し、その影響を受けながらも前向きに生きる結の姿勢は、視聴者に困難に立ち向かう勇気と希望を与えるでしょう。

災害や困難な状況でも、自分らしさを保ち続けることの大切さを示します。


3.コミュニティの力

結が栄養士として地域社会で働く姿は、コミュニティの重要性を強調します。

地域の人々と協力し合い、支え合うことで、より健康的で幸福な生活が築けることを伝えます。


4.自分らしさと成長

“ギャル魂”を持ちながらも、自分らしさを大切にしつつ成長していく結の姿は、視聴者に自己表現と成長の大切さを教えます。

自分の個性を認め、尊重しながら前進することの意義を伝えます。


5.震災の教訓と未来への希望

阪神・淡路大震災の教訓を活かし、未来に向けての備えや防災の重要性を訴えます。

震災の経験が結の人生に与えた影響と、その後の復興への取り組みを通じて、視聴者に防災意識の向上と未来への希望を伝えるでしょう。


橋本環奈さんが演じる米田結は、栄養士としての役割を通じて、食と健康の重要性、困難を乗り越える力、コミュニティの価値、自分らしさの尊重、そして震災の教訓と未来への希望を視聴者に伝えます。

これらのメッセージは、結の成長と共に描かれ、視聴者に深い感動と啓発を与えることでしょう!

橋本環奈が朝ドラ『おむすび』に込める想い

橋本環奈さんは、朝ドラ『おむすび』に対して大きな期待と意気込みを持っています。


福岡出身の橋本環奈さんは、福岡がテーマの1つに含まれていることにシンパシーを感じていて、

「このタイミングでこのお話をいただくとは想像していなかったので、とても楽しみ」

と述べています。

また、朝ドラに出演した経験のある友人から「スケジュールが大変」と聞いていて、

「体調管理をしっかりと行い、食事と睡眠を大切にしながら撮影に臨みたい」そうです。


本作の軸となる平成のギャルについて、

橋本さんは「ギャル大好きで、明るくてポジティブな印象がある。負けん気の強さや前向きな考え方を持ったギャル魂を宿しながら演じたい」と意気込んでいます。

自身がギャルだったかどうかについては、「小さい時から仕事をしていたのでギャルになる過程がなかった。でも楽しそうだと思うし、平成生まれなので平成ギャルに変身できるかも」と興味津々です。


橋本さんが考える“ギャル魂”は、

「明るくてポジティブで前向きなイメージがある。友達にもギャルの子がいて、見た目が派手な子もいれば、気持ちがギャルな子もいる。

ギャルには人を幸せにする力があり、仲間を大事にするところが素敵。

自分自身も好きになり、周りの人も自己肯定感を高め、愛のあるキャラクターになれたら」と、

ギャルへのリスペクトと愛を語っています。


橋本さんは『おむすび』を通じて、健康管理をしながら明るく元気に朝ドラヒロインとしての役割を果たし、視聴者にポジティブなメッセージを届けたいと考えているようです!

体調管理に気をつけながら撮影してほしいですね。

応援しています!

ヒロインの職業の「栄養士」に注目!

ものがたり

平成・令和の荒波を、たくましく突き進むヒロイン──。

彼女は、自分らしくポジティブに生き、周りにどう思われるかではなく、自分を思いっきり楽しんでゆく!

 そう、彼女は“ギャル”である。

彼女は、あることがきっかけで“人のために役立つ喜び”に目覚める。

そして目指したのは、“栄養士”だった。「

人は食で作られる。食で未来を変えてゆく」。

はじめは、愛する家族という身近な存在のために。

そして、仕事やコミュニティーで巡り合う人たちのために。

さらには、全国に住む私たちの幸せへと、その活動の範囲を広げていく──。

どんなときでも自分らしさを大切にする“ギャル魂”を持ち続け、激動の平成から令和であっても、思いっきり楽しみ、時に悩みながら生きていく物語。

この“やっかいですばらしい世界”を、明るく楽しくパワフルに駆け抜けます!

NHK 朝ドラ『おむすび』




朝ドラ『おむすび』で橋本環奈さんが演じる『栄養士』のお仕事について、少しでも参考になれば嬉しいです。

いまからどんな内容になるのかとても楽しみですね!


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  • この記事を書いた人

いくちゃん

栄養士ライター。 食と栄養への興味があり、管理栄養士を取得。食品・栄養・病気・食問題に関する情報に加えて、好奇心旺盛な性格を活かし、気になること・好きなことを分かりやすく執筆中。

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